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現役消防設備士による消防設備の解説ページです。

【マンション・アパート】火災報知器の点検・消防点検の在宅は義務なのか?

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マンションやアパートにおける火災報知器点検・消防点検について、在宅しないといけないのか?という問いにお答えします。

 

火災報知器の点検・消防設備の点検とは?

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建物に設置されている火災報知器などの消防設備は、半年に1回有資格者によって必ず点検を実施しなければいけないと消防法で定められています。
マンションやアパートで住居内に火災報知器や避難器具が設置されている場合は、それらも点検の対象になります。

 

在宅は義務なのか?

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大家さんや管理会社、管理組合の依頼によって点検の実施が決定すると、点検業者から点検のお知らせがポストに投函されていたり、マンションの掲示板に貼られることになります。
この時、お知らせに書かれている点検日や点検時間に都合が悪い場合、困ったということはありませんか?
絶対に在宅しないといけないのか、不在にしたらどうなるのかと不安になったことはありませんか?

そんな時は、できるだけ在宅して点検をしてもらうようにしてください。1度点検を逃すと次は半年後になってしまいます。火災報知器や避難器具は住居内に設置されているとはいえ、マンション全体に共有の設備であり、共有の財産なのです。

がしかし、この点検に強制力はあまりなく不在にして点検が実施できなくても、罰則を受けたりすることはありません。やんごとなき事情の場合は不在にしても大きな問題は生じないでしょう。

 

注意点

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マンションにおいて定められた管理規約や入居時の契約書に「火災報知器の点検時には在宅する義務がある」ということが明記されている場合がありますので、事前によく確認しておくことが重要です。この義務を怠ると、後日管理会社や管理組合から注意を受ける場合があります。

点検業者によっては日程変更や時間変更を柔軟に受け付けてくれますので、投函されたお知らせをよく読んで、できるだけ住居内の点検を実施してもらいましょう。

 

不在の場合に点検業者が入室!?

入居者が不在の時に、大家さんや管理会社が持っている合鍵を使って、大家さんや管理会社の立会いの下、入室し点検をする。ということがまれにあります。
これも定められている管理規約や入居時の契約書に記載されている場合がありますので、よく確認しておきましょう。また、不安な場合は遠慮なく問い合わせをしましょう。
賃貸物件にまれにあり、分譲物件ではまずありませんが、知らない間に入室されてトラブルになったという事案も過去にありますので、注意しておきましょう。