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住宅用火災警報器の選び方。オススメをご紹介します。

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住宅用火災警報器の選び方とオススメの住宅用火災警報器を紹介します。

 

住宅用火災警報器の選び方

煙式 or 熱式

煙を感知するか熱を感知するかの違いです。
基本的には台所のみ熱式を設置し、台所以外は煙式を選びましょう。火災が起きた時は熱よりも煙の方が早く広がっていくからです。
台所は料理をする時に煙や水蒸気が発生する場合が多く、煙式を取り付けてしまうと誤作動の原因になるからです。

 

音声 or ブザー

「火事です火事です 」と音声で火災を知らせてくれるか、「ピーッ、ピーッ」とブザー音で知らせてくれるかの違いです。
現在販売されている商品のほとんどは音声式ですが、住宅用火災警報器が義務設置になったころはブザー式が主流でした。
ブザー式の場合よりも音声式の方が音が鳴った時にはっきりと火災であると認識できるので、音声式を選びましょう。

 

電池式 or 電源式

電池式と電源回路を配線する電源式があります。
電池式で電池の寿命が10年のものを選びましょう。電池がなくなるころには「電池切れです」と音声で教えてくれるので安心です。電池式であれば取り付けもネジ2本だけなので簡単です。
電源式は電源が安定しているので安心なのですが、配線工事が必要なのでコストがかかってしまいますし、既設の集合住宅などでは手間が多くかかってしまう場合が多いです。

 

連動式 or 単独式

火災警報器が火災を感知した場合に、連動して他の部屋の警報器も鳴るのか、感知した警報器のみが鳴るかの違いです。
少し価格が上がってしまいますが、連動式を選びましょう。他の部屋で火災が起きた場合に素早く察知することができ、安全安心です。
単独式でも悪くはありませんが、火災を感知するという目的を最大限に発揮するには連動式がベストです。

 

住宅用火災警報器の注意点

よく勘違いされるのですが、住宅用火災警報器に通報機能は備わっておらず、警報が鳴ったからといって自動で消防署へ通報してくれるということはありません。
火災が発生し、住宅用火災警報器が鳴った場合には、
119番通報・初期消火・避難を速やかに行いましょう。

 

オススメの住宅用火災警報器

以上のことから、煙式・電池式・音声式・連動式の住宅用火災警報器をオススメします。あとは各メーカーによってデザインが異なりますので、お好みで選んでください。どのメーカーを選んでも感知能力に差はありません。(台所には熱式)
Panasonicのものは必ず親機1台と子機複数台をセットで設置してください。