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現役消防設備士による消防設備の解説ページです。

【バルサン】火災報知器・ガス警報器に注意せよ!反応する感知器と反応しない感知器一覧。

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バルサンを使う前に

バルサンの種類によっては室内の火災報知器やガス警報器に注意してください。
バルサンの煙に反応して警報を鳴らすタイプがあります。

【バルサン早見表】

=感知しないのでそのまま使えます。 =感知するので注意してください。

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(上記の早見表はバルサン製造元のライオン㈱ホームページ内より引用)

 

 

早見表は分かりやすいんだけど、建物についている警報器のどれが熱式で、どれが煙式で、どれがガス警報器なのか見分けがつかないよね!だから分かるように一覧にするね!

 

バルサンに反応しない熱式の火災報知器一覧

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(各画像は各製造元メーカーのホームページより引用)

の画像が熱式の火災報知器の代表的なものです。見分ける特徴は

①銀色の円盤がついている
②お椀型の形状をしている
③先端中央に黒い尖ったセンサーがついている

です。この①②③のどれかの特徴があればそれは熱式なのでバルサンに反応することはありませんので、安心して使用してください。

 

バルサンに反応する煙式の火災報知器一覧

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(各画像は各製造元メーカーのホームページより引用)

の画像が煙式の火災報知器の代表的なものです。見分ける特徴は

①中央部が格子の形状をしている
②中央部に網が入っている
③なんかUFOっぽい形をしている

です。この①②③のどれかの特徴があればそれは煙式なのでバルサンに反応する場合がありますので、注意してください。

 

ガス警報器一覧(ガスのみのタイプ)

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(各画像は製造元の新コスモス電機㈱のホームページ内より引用)

の画像がガスと一酸化炭素のみに反応するタイプのガス警報器の代表的なものです。
早見表を参考にして、反応するタイプのバルサンかを判断してください。

 

ガス警報器一覧(ガスと火災の煙式併用タイプ)

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(各画像は製造元の新コスモス電機㈱のホームページ内より引用)

の画像がガスと一酸化炭素に併せて火災の煙にも反応するタイプのガス警報器の代表的なものです。
早見表を参考にする時に、ガス警報器の欄と煙式の火災警報器の欄を確認する必要がありますので注意してください。このタイプの場合はどのバルサンにも反応してしまうようです。

 

※上記の画像は全て代表例なので、詳しくは取扱説明書などを確認してください。

 

反応してしまう感知器・警報器への対処法

反応してしまう感知器・警報器には以下のような対処法があります。

①ポリ袋などで覆いかぶせる
②コンセントを抜く・電池を抜く
③本体を外す

それぞれ注意事項があるので解説するよ!

 ポリ袋などで覆いかぶせる

最も手間がかかってめんどくさい方法です。でも、②や③と違って突然警報が鳴ったりすることもないので、一番安心かもしれません。袋で覆いかぶせる時はテープなどでしっかりと密封してください。密封があまいとバルサンの煙が入り込んでしまいます。

コンセントを抜く・電池を抜く

一般的な一軒家住宅の場合はこれが最も簡単な方法です。コンセントを抜くか電池を抜けば当然バルサンには反応しません。外した際には感知器や警報器の内部にバルサンが流入しないようにポリ袋に入れておくことをおすすめします。

本体を外す

これも簡単な方法ですが、集合住宅や大きなビルなどの場合は本体を外すだけで警報が鳴ってしまう場合があるので注意が必要です。さらにその外した部屋以外でも集合住宅の管理人室やビルの防災センターにある集中監視盤でも警報が鳴ってしまう場合があります。なので、そのような建物の場合は事前に管理会社や防災センターに確認をしておきましょう。

 

Gをせん滅せよ!

色々とお伝えしてきましたが、火災報知器やガス警報器が誤って反応してしまったり、警報が鳴ったりしても、実際は大したことにはなりません。バルサン終了後に復旧できますし、火災報知器やガス警報器が壊れたりすることはありません。

なので、遠慮なくGをせん滅してください!