消防設備.com

現役消防設備士による消防設備の解説ページです。

火災報知器の赤いランプの役割と消えた時や点滅している時の対処法。

スポンサーリンク

火災報知器の押しボタンの付近に設置されている赤いランプの役割と消えた時や点滅している時の対処法を解説します。

 

赤いランプ(赤色表示灯&赤ランプ)の役割

f:id:HumanPower:20181011213006j:plain

赤いランプには火災報知器の押しボタンの場所を知らせる役割があります。
つまり非常時に迷わずに押しボタンを押せるように、常に光っていないといけません。

 

赤いランプの中身

f:id:HumanPower:20181011213328j:plain
f:id:HumanPower:20181011213341j:plain

赤く光って見えますが、赤いのは表面のカバーであり、中身は普通の白熱電球です。
なので、寿命があり経年劣化するとフィラメントが切れて、消えてしまいます。
比較的新しいタイプのランプならば、LED電球がついているので長期間消えることはありません。

 

消えた時の対処法

消えてしまった時は、電球を交換すれば再び点灯します。表面の赤いカバーは左に回すと簡単に取り外すことができます。
白熱電球に交換してもいいですし、互換性があるので寿命の長いLED電球に交換しても大丈夫です。
メンテナンス業者がいる場合は連絡して交換してもらいましょう。
メンテナンス業者がいない場合は、自分でも簡単に交換できますのでチャレンジしてみてください。

 

交換時の注意事項

電球の定格電圧は24V・30V・35Vがほとんどですが、タイプによっては6V・8V・100V・200Vがありますので、消えてしまった電球の側面に印字されている表示を必ず確認してください。
火災報知器の定格電圧は24Vなので、24V・30V・35Vの電球は取り付けても問題ありません。

 

赤いランプが点滅している時

赤いランプが点滅している時は、建物内に設置されている消火栓のポンプが起動しています。
火事が起きて消火栓を使って放水しているのならば点滅しているのが正常ですが、そうでないのならば消火栓ポンプが誤って起動してしまっています。火災受信機で誤作動の原因となった信号を復旧し、消火栓ポンプ室にいってポンプの制御盤の停止ボタンを押して消火栓ポンプを停止しましょう。
長時間運転しつづけると消火栓ポンプが焼き付いて故障してしまう恐れがありますので、注意してください。

 

※赤いランプの付近にある押しボタンを押すと、消火栓ポンプが起動する場合があります。誤って押してしまった場合はこちらを参照。

www.shoubousetubi.com