119番通報
避難・避難誘導
初期消火
この3つが火事に遭遇してしまった時に取るべき3つの行動です。
119番通報
まず最初にやってほしいのが、119番通報です。携帯電話でも固定電話でも公衆電話でもどこからでもいいので、119にかけてください。
どこからかけても、最寄りの所轄消防署の通信指令センターにつながるようになっています。
そして、通信指令センターの隊員と冷静に会話をしてください。
場所(住所が分かれば住所)・火事の状況(天井に燃え移ったとか天ぷら油が燃えだしたとか)・怪我人の有無などを聞かれますので、分かる範囲で落ち着いて返答してください。
通信指令センターの隊員に多くの情報を与えてあげることによって、迅速かつ効果的な消火活動や救助活動につながります。
もう誰かが通報しているだろうと思い込まないことが大切だよ。
通報が重複しても問題ないから、出来るだけ早く119番通報してほしい。
避難・避難誘導
次に行ってほしいのが、避難と避難誘導です。
避難とは自分が逃げること。避難誘導とは自分以外の人を逃がすことです。
火事が起きた場所や環境によって、自分がその場所の責任者や管理者であったり、誰かを保護したり介護している立場の場合は、自分の命は当然のことだが自分以外の命も守らなければなりません。
火事が起きてしまった時には迅速に避難と避難誘導が出来るように日頃から意識をし、避難訓練などを行う必要があります。
また、素早く火事を察知できるように、自宅には住宅用火災警報器を取り付けておくことが義務付けられています。
とにかく人命第一。
建物や持ち物は再び作ることができるけど、人の命は失ったら二度と帰ってこない。
だから絶対に命を一番に考えてほしい。
初期消火
3つ目にやってほしいのが、初期消火です。
初期消火とはそこに備え付けられている消火器や消火栓を使用して、消防隊が到着するまでの間に火が小さいうちに限って消火活動をすることです。
火が小さいうちとは自分の身長ぐらいまでしか火が燃え上がっていない状態のことです。
消火器も消火栓も一般の人が簡単に使えるように設計されているので、日頃から使い方を勉強しておくことが大切です。
自分の住んでいる家や自分の会社を火事から守るのは他でもない自分たちなんだ。
でも天井まで火が燃え移ってしまったような場合は消火器では消火が困難になってしまうから、絶対に無理をしないようにしてほしい。
総合的防災訓練のすすめ
上記の3つの取るべき行動を、実際に火事が起こった時に落ち着いて確実に実行できるように普段から訓練をしておくことが重要です。
それぞれバラバラに訓練を行うのではなく、総合的に訓練を行うことが重要です。
・119番への通報訓練
・実際の経路を想定した避難訓練
・訓練用消火器などを使用した消火訓練
この3つの訓練を一連の流れの中で、様々な場面を想定して訓練してください。
訓練のための訓練ではなく、本番のための訓練を行ってほしい。
実際の火災を想定して、真剣に訓練してほしい。